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父のこと

 お盆に実家に行ったとき、お酒も入って饒舌になった父が、終戦のときのことを話してくれた。断片的には何度も聴いたことのある話だったが、まとめて話してくれたのは初めてだと思う。
 私的なことだけれど、この戦争の顛末は誰かに伝えたいと思う気持ちが強かった。ブログに書こうかなあと思いつつ、日々が過ぎた。したらば、妹が自分のブログにアップしてくれていた。彼女は家族のことや生活にまつわる話を書いたことがなかったので、少々驚いた。
 終戦になって、16才の姉が海を越えて自分は知らない故郷に弟を連れて帰る。今の高一の子どもが、そんな旅をできるだろうか?しかも、日本にたどり着いても軍事関係以外の人間は宿舎に泊めてもらえず、近所に旅館を見つけ、交渉して宿泊できるようにしたそうである。そして、見ず知らずに近い親戚に手紙を書いて、迎えに来てもらったらしい。
 その姉が、流行病に倒れた。釜山に残っていた母親が戻った翌日に亡くなったそうである。母親の失意、弟(父)の悲しみは如何ばかりか。
 そのことの他に私が胸を打たれたのは、玉音放送の直後、父も、韓国の別のところに住んでいた母も、即座に学校に集められていたことである。母の学校では閉校式もあったそうだが、父のところではなかった。しかし、どちらも在学証明書として「ここに在籍し、勉強したことを示す書類」を渡された。戦争で世間がひっくり返っている時期に於いても、教育者が学問の流れを途切れず続けられるようにと願いをこめて証明書を作成し、内地に帰ったら学校に持って行きなさい、と告げた。
 妹も書いたが、私もやはり言いたい。戦争が誰かを幸せにすることはない。市井の人々がつつがなく暮らすための世界は、もっと別のやり方で守りたい。
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しおん

  • Author:しおん
  • 4人の子どものうち、1人は結婚し孫もできました。まだまだ子育ては続きますが、日々格闘しながら、ピアノと向かう毎日。大好きな本のこと、ベランダの緑、趣味の手芸もご報告していこうと思っています。
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