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卒業証書

 卒業式はまあ晴れがましいし、よくぞここまで育ってくれてと、それなりに感慨深いのだが、そのあと子どもが持ち帰る卒業証書に対して、それほどの感動もこだわりも持ったことはなかった。よかったね、どこにしまっておこうかと思うくらいで。自分の卒業証書も、どこにしまってあるかわからない。
 
 今日は、娘の高校の卒業式。ご主人が仕事だったので孫を預かって、私は留守番部隊になった。娘は一人で出かけて行った。
 娘の高校(定時制)では、すべての卒業生が壇上に上がり、校長先生から卒業証書をいただいたのだそうだ(普通の全日制高校だと、代表者が受け取るだけ、というところが多い)。卒業式のあと友だちとご飯を食べて帰ってきた娘は、卒業証書を見せてくれた。
 
 私は、卒業証書というものが、こんなにも嬉しいものだと思ったことはなかった。

 娘が3年生の2学期に高校をドロップアウトしたとき、世間並みに「あと少しなのに」と言う私の言葉に対して、娘は聞く耳を持たなかった。高校なんか卒業しなくてやっていけると豪語した。少し落ち着いて働きたいと思ったときにも、悪びれずに「中卒ですけど」と申告する娘はすんなり居酒屋のバイトに入れて、フリーターとしてはそこそこに働くことができた。高校を辞めて困った、と思ってはいなかったと思う。
 1年近く経ってから、「やっぱり高校は卒業したい。」と言い出した。いろいろ調べて今の高校に入ろうと決めて、昨年の3月に編入試験を受けた。編入のためには前に通っていた高校の在学証明書(ついでに成績も)が必要である。高校に行くと言ったとはいえ、それを取りに行くのも、願書を出すのもやっとこさっとこで、たいへんひやひやした。
 ただ、同じ高校には通信制もあったが、「ちゃんと通って授業を受けて卒業したい。」という気持ちは正しかったのではと思う。最初から通信で何とかなると思ったら、安きに流れる危険も増したのではないか。

 卒業式のあと、担任の先生は「今度声をかけてくれたら、みんなに焼き肉をごちそうする。」と娘たちに約束してくださったそうである。娘が結婚すると言っても子どもができると言っても動じない、ゆるそうに見えても、単位の危ない生徒のことで友だちである娘の携帯に電話してくるような、本当に暖かい先生だった。

 というわけで、卒業証書をいただけるということのヨロコビを再確認した私なのです。
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しおん

  • Author:しおん
  • 4人の子どものうち、1人は結婚し孫もできました。まだまだ子育ては続きますが、日々格闘しながら、ピアノと向かう毎日。大好きな本のこと、ベランダの緑、趣味の手芸もご報告していこうと思っています。
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