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「狩の歌」考

 クラシック音楽を弾いたり教えたりしている身としては、西洋人のモノの考え方とか美学とか、多少は理解しようと努力している。私は、結婚するまで飛行機に乗ったこともなかったし、未だに海外へ出向いたこともない。それでクラシック音楽を弾けるのか?と思われてもいたしかたない。でも、昔から海外文学が好きだったし、今はテレビも映画もCDもDVDもあるから、その雰囲気くらいは感じることもできる(と、思う)。
 
 しかし、どうにも説明できないし、子どもにレッスンするときに悩むのは、狩猟民族の考え方である。もちろん、日本人は農耕民族であるわけだし。私は、導入教材には、がんこに「トンプソン」とバーナムを使っているが、トンプソンの初歩の本に「小さな兵隊さん」「戦争ごっこ」と続くところがある。以前、生徒のお母さんが「何だか、『戦争する』とか『戦う』っていう曲が多いんですねえ。」と感想をもらされた。「あの子はどこへいっちゃったんだろう。きのうから、へいたいさんになったんだ。ちいさなサーベルもって王さまについてった。」って、「あの子」が「へいたいさんに」なる状況は、子どもには全くわからない。

 また、「狩」というのも困る。トンプソンも第1巻に「きつね狩り」が出てくる。「むちがなったよ、むちがなったよ、犬もタッタタ、狩はいいな」という歌詞までついている。また、グルリットにだってメンデルスゾーンにだって「狩の歌」がある。小動物を追い回して捕まえる(殺す?)のを楽しむ歌なんて、とうてい理解しがたい。
 「狩の歌」を、なんだか覇気なく弾いている子に、「あのね、動物を殺すなんてかわいそうだなあ、嫌だなあと思うんじゃなくて、今からスポーツするみたいにわくわくしているんだよ。」と言ったが、全然説明になっていない。今日は、開き直って、「じゃあ、『狩の歌』じゃなくて、あなたの好きなモノの歌にしよう。今から、スケートに行くとか、どう?」と話した。「スケートの歌」でも「アイスクリームの歌」でもいい、元気になれるものを想像して、そういう気持ちで弾こうね、ということにした。
 宗教的な音楽を理解するのも難しいかもしれないが、殺生の歌はもっと困るのである。
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しおん

  • Author:しおん
  • 4人の子どものうち、1人は結婚し孫もできました。まだまだ子育ては続きますが、日々格闘しながら、ピアノと向かう毎日。大好きな本のこと、ベランダの緑、趣味の手芸もご報告していこうと思っています。
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